コネなし、知識なし…ゼロから会社設立=訪問美容師・湯浅一也さん<3>

05 Nov 2019

湯浅が参加したヘアーショー

訪問美容師

専門学生のころ、地元北海道で雪が降り積もる中、身体が不自由な方々はどのように美容室に通っているのか? という素朴な疑問から「訪問美容」の存在を知りました。

おじいちゃん、おばあちゃんっ子だった私は、すぐにこの仕事に関心を持ちます。そして「美容の力で意欲を持ってもらい、リハビリなどを行い、訪問美容がきっかけで自分の足で美容室に通える方を増やしていきたい」と考えたのです。

「訪問美容師」になるにはどうすればいいのか? まずは、美容の技術を身に付けるために上京。原宿の美容室で5年間のアシスタントを経験し、真剣に仕事と向き合い、技術を培っていきました。

2012年 創業時。一番右が筆者

その後、スタイリストに昇格して3カ月が経ったころのことです。あるお客さんから「私のお母さんが介護施設に入り、変な髪型になってしまったの。おしゃれなお母さんだったのに…」という声を耳にしました。その話を聞いて改めて訪問理美容についてリサーチを行うと、さまざまな問題点を感じました。

同時に、私は美容のプロとして「自分の両親にも自信をもって勧められる」「自分自身が将来受けたい」訪問美容の形が必要だと考えるようにもなりました。特にこれからの社会では、訪問美容の技術や知識はより一層求められ、必要となるばかりでなく美容師としての新たな価値が創造できると私は確信したのです。

何より介護施設に入ると外では当たり前に受けられる美容サービスが受けられない現状に美容師として危機感を感じ、「私ならこの業界を変えていける」とこぶしを握りしめ、2015年、ついに訪問美容専門の会社を立ち上げることになったのです。コネなし、知り合いもなし、知識も少ないゼロからのスタート…。それでも、そのとき私にはなぜか根拠のない自信がありました。

・・・今日の大先輩の名言「 青春時代は戦争でなかったから今が私たちの青春なのよ 」90代 女性 元中学教員

湯浅 一也(ゆあさ・かずや)1987年1月31日 、札幌市生まれ。札幌ビューティーアート専門学校卒業後、2008年にStudio Vに入社。サロン勤務を経て2012年に株式会社 un.を設立。美容師国家資格・初任者研修修了2つの資格を持ち、訪問美容の現場でハサミを握り、美容学校や介護専門学校での講師活動やセミナー・講演、テレビや新聞・インターネットニュースなどにも出演するなど活躍の場は多岐に渡る。

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